松葉杖 

写真の松葉杖は、母の母が昭和5年ころ使用していたもの。当時、母の父が仕事で浜松に住んでおり、その時地震があり(地震の正確な年代は不明、インターネットで浜松史を調べましたが、この時期に地震の記載はありませんでした) 、あわてて庭に飛び出すも、あるはずの沓脱ぎ石がなく転倒骨折、その時に治療リハビリに使用したもの。

尚、この地震での浜松市での怪我人は、母の母1人だけだったとのこと。母の伝。

■材料:桧の生木(乾燥していないもの) 、直径45mm位のもの。手鋸で下部25mm位を残し、鋸目を入れて、その部位を番線できつく締めて先割れ防止とし、反対側に柄を作り出し、別の材に内々8cmの所に柄穴を作り、本体を押し広げて組み上げ、最後に持ち手を釘止めにし、完成(……するといいな—独言)。

寸法等の詳細は、添付図参照。

注:これを乾燥材で行うと、多分割れが止まらず失敗する。ドリルで10mm径位の貫通孔をあければ出来るかも。生木は水分が多く、柔軟性に富んでいる為、出来ます。

早川 高治,2023,vol.191

シェアする