左脛腓骨骨折治療用に使用された内副子

2011年3月11日(金)午後2時46分、東北地方の太平洋岸から関東平野にかけてマグニチュード9.0の大地震があった。私は京都の東寺近くの整形外科病棟の3階で長周期の揺れをベッドの上で長い間感じて、大変な事が起こったと直感した。1995年1月17日午前5時46分の阪神・淡路大震災の時感じた揺れとは全く異なるものではあったが、そのただならぬ不気味さは同じだった。

昨年の1月に左足の脛の骨とその裏の腓骨を骨折し、その治療のために体内に施された金属の棒と釘を抜く抜釘手術を3月9日(水)に行い、外科医からプレゼントされたものが写真のステンレス製内副子。ギブスは普通外に巻くが、最近は体の中に支柱を螺子止めすることができる。医療器具というより、家具金具のようなもの。1年間も体にあったかと思うと不思議。何度もレントゲンで見ていたが、手術は全身麻酔なので何をされたのか、勿論記憶がない。

森岡 誠,2011.05,vol.0074

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