2023年度 道具学研究発表フォーラム(2024年2月開催)

「道具学研究フォーラム」は、理系・文系の枠を超えて「人間がよりよく生きていくための人工物」を学際的に語らう場です。
今年度は、日本の歴史と文化の重要拠点である関西地方で開催いたします。人間と道具とのかかわりの視野をより広げることを目指して、「生活文化と道具学」と題しました。充実した研究発表の場となることが期待されています。
沢山の方々の参加をお勧めする次第です。

2023年度フォーラム実行委員長  石崎 友紀、高梨 廣孝

開催概要

★大会テーマ
「生活文化と道具学」

★開催日
2024年 2月23日(金・休)
※翌24日には、アフターイベントとして、恒例の「エキスカーション」を実施します。

★開催形態
リアル会場+オンライン(Zoom利用)のハイブリッド形式
※録画映像のオンデマンド配信はありません

リアル会場 兼 オンライン配信会場
武庫川女子大学 中央キャンパス(兵庫県西宮市池開町6-46)
生活環境2号館(H2)
H2-321 プレゼンテーションルーム
最寄駅:阪神電車「鳴尾・武庫川女子大前駅」(大阪梅田から乗り換え時間含めて約20分)
同駅下車後、会場まで、徒歩約15分ほど。

大会プログラム(タイムテーブル)

2024年2月23日(金・休)

■9時30分頃から、リアル会場受付開始
■9時50分頃から、オンライン参加者Zoom入室受付開始予定

■10時開会
10:00〜10:10 ◎開会宣言開会のごあいさつ、質疑応答に関するご説明(フォーラム実行委員会)
10:10〜10:20 ◎会長あいさつ 道具学会会長 藤本  清春

■10:20〜12:00
◎基調イベント
特別講演 黒田智子氏(武庫川女子大学生活美学研究所)
「西宮地域の歴史と暮らし―武庫川女子大学生活美学研究所における活動から」
※ご講演の後に質疑応答を予定

■12時〜13時
ランチブレイク(60分)

■13:00〜16:40
◎会員(8組)による口頭研究発表(発表20分+質疑応答10分)

(1)13:00〜 川添 歩(UIデザイナー/ソシオメディア株式会社シニアコンサルタント)
「道具としてのコンピュータ」
(2)13:30〜 池田 仁美(武庫川女子大学生活環境学部生活環境学科講師)
「ミシン裁縫教育黎明期における道具」
(3)14:00〜 大坪 紗那(フリーランスデザイナー)・西原 さつき(ボイストレーナー、歌手)
「音楽のデザイン ~西原さつき5thシングル『さよならスター ライト』制作とプロモーション〜」
(4)14:30〜 榎本 隆一(株式会社キボロコ代表)
「欧州伝統遊具チーズボードの知育・療育分野への応用研究」

■15:00–15:15
コーヒーブレイク(15分)

(5)15:15〜 王 睿キン(札幌市立大学大学院デザイン研究科人間空間デザイン専攻修士課程)
「ダンボール製子供用家具の提案」
(6)15:45〜 鈴木 稜大(札幌市立大学院デザイン研究科博士前期課程)・三谷  篤史(札幌市立大学デザイン学部教授)
「市立札幌みなみの杜高等支援学校と札幌市立大学の共同カトラリー制作の実践報告」
(7)16:15〜 米田 遥(札幌市立大学大学院デザイン研究科博士前期課程)
「スツールにも机にもなる家具の提案」
(8)16:45〜 森田 雅子(武庫川女子大学 生活美学研究所所長)
「身体の影像という文化的装置」

※途中で適宜コーヒーブレイクを挟みます。
※(5)の王さんのお名前の「キン」は金の下に金2つとなります。文字化け回避のためカナとさせていただきました。
※(3)の大坪さんチームは、会場内で関連展示も行ってくださいます。
(オンライン参加者に向けては、コーヒーブレイク時などに、展示物をご紹介予定です)

■17:15〜 17:20        懇親会、翌日のエキスカーションのご案内
会場片付&撤収、懇親会参加者は会場移動
17:20       お開きのごあいさつ (道具学会副会長 面矢 慎介)
〈17:30閉会予定〉

■18時00分頃から  
◎懇親会(リアル参加のみ)
会場:Lavy’s Café
西宮市里中町3-13-18「武庫女ステーションキャンパス」内

※懇親会のオンライン配信はありません

2024年2月24日(土)(アフターイベント)

9時30分–14時30分頃 
◎エキスカーション
(リアル参加のみ) 
えびす宮総本社、西宮神社、西宮市郷土資料館、白鹿記念酒造博物館(酒ミュージアム)を巡ります。

※14:30頃に、 現地または阪神西宮駅にて、流れ解散といたします。
周辺には、白鹿以外にも、展示見学、試飲のできる酒造所があるようです。

〈講演者からメッセージ〉

建築家・遠藤新(1889-1951)は、自信作であるはずの甲子園ホテル(1930、現・武庫川女子大学甲子園会館)の設計意図についてあまり言葉を残していません。

一方で、帝国ホテル(1923)を設計した近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライト(1867-1959)の愛弟子として知られ、甲子園ホテルもライト式建築として著名です。

そこで、ライトが標榜した「有機的建築」の考え方に倣い、建築と周辺環境との調和、内側から外側に向かう(from within outward)建築理念を視点に、2016年度より、武庫川女子大学生活美学研究所にて甲子プロジェクト研究会を主宰、各分野の研究者にご講演いただくと同時に、甲子園ホテルの建築表現と照合してまいりました。

近年は、遠藤が建築家を志すに至る若き日に、19世紀イギリスの思想家・歴史家として知られるトマス・カーライル(1795-1881)の『衣裳哲学』(1933-1934)に深く影響を受けたという事実に注目しています。

そこで、今回の講演では、甲子園ホテルの建築装飾を取り上げ、その特徴と意味が、カーライルの『衣装哲学』の影響のもと、ホテルが立地する武庫川河畔の文化・歴史・景観などの場所性とどのように関わるのか、甲子プロジェクト研究会の成果の一端をご紹介したいと思います。

〈講演者プロフィール〉

黒田 智子(くろだ ともこ)氏
武庫川女子大学生活美学研究所研究員。武庫川女子大学生活環境学部生活環境学科教授。武庫川女子大学短期大学部生活造形学科教授。
所属学会:日本建築学会。日本インテリア学会。日本都市計画学会。日本フェノロサ学会。International Planning History Society(IPHS)

参加費

◎研究発表フォーラム(2/23)
【A】リアル会場参加の場合 
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個人会員・法人会員 → 1500円〈不課税扱い〉
学生会員 → 700円〈不課税扱い〉
一般(非会員。学生も同料金)→ 1870円〈1700円+消費税〉
ただし、会場校の武庫川女子大学の学生さんは無料です。
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※いずれも、大会プログラム〈冊子〉代込み。当日、会場受付時に申し受けます。

【B】オンライン参加の場合
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個人会員・法人会員 → 1000円〈不課税扱い〉
学生会員 → 500円〈不課税扱い〉
一般(非会員。学生も同料金)→ 1650円〈1500円+消費税〉
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※いずれも、大会プログラム〈PDF版〉代込み。
支払方法は、イベント管理サイト(Peatix)を通じてのクレジットカードもしくはコンビニ払い(注1)
または、Peatixを通じてのお支払いがうまくいかない場合や、Peatixを通じてのお支払いに不安のあるかた向けには、学会口座宛ての振込払いも承ります(原則として会員のみの対応といたします)。(注2)

(注1)コンビニ払いの場合には、参加費に加えて、別途Peatixへの手数料がかかります。
(注2)振込手数料は振込人側にてご負担ください。

【A】リアル会場参加の場合

 申し込み方法は二つあります。

(1)申込フォームに入力、送信

(2)本会事務局宛にEメール送信

Eメール(jimukyoku[at]douguology.jp)またはFAX(03-6685-4609)にて、件名を「2023年度研究発表フォーラム参加申し込み」としたうえで、2024年2月18日までに(ただし、弁当手配希望者、懇親会、エキスカーション参加者は、2月15日正午までに)、次の各項目を(同伴者がある場合には、各人につき各項目を)お知らせ下さい。

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[1]氏名 & 当日の連絡先(携帯電話等)
[2]個人会員/法人会員(法人名もお書き添えください)/学生会員/一般の別
[3]23日の昼食(弁当 800円税込)の希望の有/無
[4]懇親会(23日夕刻から開催)の  参加/不参加
[5]エキスカーション(24日開催)の 参加/不参加
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[6]その他連絡事項(遅れて到着される場合や、フォーラムには不参加で「懇親会  and/or エキスカーションのみ」の参加となる場合など)
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※23日の昼食について:キャンパス内の売店は休業とのことで、希望者に弁当を手配することにしました(季節の手作りお惣菜が評判の、地元のお弁当屋さんに配達していただきます)。
ただし、コンビニは「鳴尾武庫川女子大前駅」近辺にもあるようです。

ご注意

[3]で、お弁当を申し込まれるかた
[4]の、懇親会に参加されるかた
[5]の、エキスカーションに参加されるかた は、
各種手配の都合上、通常の締切よりも少し早めの、【2月15日正午】までに参加申込をお寄せください。

※お弁当の代金800円(税込)および懇親会費につきましては、当日朝の受付時にフォーラム参加費とともにお支払いください。お弁当については、代金領収後に「昼食チケット」をお渡しします。ランチブレイク時にお弁当と引き換えねがいます。

【B】オンライン参加の場合

Peatixにてお申し込みください。


※各種感染症予防のため、少しでも体調のすぐれない場合には、参加をご遠慮ください。
会場内に消毒用のアルコール等を用意するようにします。

※申込後、キャンセル、または、リアル会場参加からオンライン参加に切り替えられる場合には、早めに本会事務局までご連絡ください。

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