2025年度 デザイン関連学会シンポジウム(10月18日開催)

デザイン関連学会シンポジウムは、デザイン関連5学会による哲学論議を中心に据えた情報共有の場です。
2016年度より年1回のシンポジウムを開催しています。

一般の方も参加いただけます。配信会場でのリアル参加及びオンラインによる参加のどちらも可能です。

テーマ人間と道具のあいだ
日時2025年10月18日(土) 13:00〜
会場新宿NPO協働推進センター
東京都新宿区高田馬場4-36-12(ハイブリッド開催)
主催道具学会

■開催趣旨

デザインは、人間と道具の「あいだ」をかたちづくる行為と言える。人間と道具、人工と自然の「あいだ」にデザインがある。しかし近年、この「あいだ」は複雑化したり、見えづらくなったりしている。

これまでの「人間と道具のあいだ」は分かりやすいものだった。

「人間」と「道具」のあいだの関係を考えることがデザインを考えることと同義であり、デザインは明確に「人間」と「道具」のあいだに存在し、人にとって使いやすいデザイン、人に豊かさをもたらすデザインを探求できた。

しかし、近年、道具は社会的要請によってSDGsや持続可能性に関わるようになり、家電にしても、自動車にしても、自然素材の活用やリサイクル可能な素材の選択を求められるようになった。この取り組みでは、「人工」と「自然」の共存関係が主題であり、「あいだ」は大規模化、複雑化している。

さらに、「あいだ」そのものが曖昧にもなっている。AIをはじめとするデジタル技術の急激な進化により、現実世界と仮想世界の違いもかつてのようにはっきりとしなくなってきた。

今回のシンポジウムでは、デザインがかつてのような「人間」と「道具」のあいだにあったものとは異なってきていることを改めて確認し、現代のデザインの課題を捉えて、これからの社会に求められるデザインの役割、望ましい道具のありかたを共に考えてみたい。

■タイムスケジュール

12:30リアル会場受付開始
12:50オンライン入室受付開始
13:00開会挨拶
道具学会会長 藤本清春
13:08テーマ主旨解説
道具学会副会長 面矢慎介

13:15各学会報告
(報告20分+質疑応答10分)
13:15道具学会 / 石川義宗(長野大学)
「人間と道具の関係性— 榮久庵憲司『道具考』(1969)を手がかりに」
13:45基礎デザイン学会 / 小林昭世(武蔵野美術大学)
「道具のモダニズムとポストモダニズム」
14:15意匠学会 / 益岡了(大阪工業大学)
「UXデザインにおける道具の重要性」
14:45休憩(15分)
15:00日本デザイン学会 / 植田憲(千葉大学)
「生活文化創成のデザイン」―もうひとつの発展(Another Development)の視座から」
15:30芸術工学会 / 越後正志(神山まるごと高等専門学校)
「痕跡観察から立ち上がる身体的応答―「人間と道具のあいだ」を拡張する創造プロセス」
16:00休憩(10分)

16:10ディスカッション 石川義宗、小林昭世、益岡了、植田憲、越後正志
(コーディネーター 面矢慎介
)
17:20閉会挨拶
道具学会副会長 峯郁郎
17:40懇親会
(リアル会場のみ 会場内にて実施)

■申込方法

【各学会の会員】

リアル参加 / 事前のお申し込みは不要です。直接会場へお越しください。
オンライン参加 / 各学会にて会員向けに配信されたZoom会議の詳細をご確認ください。

【一般の方(非会員)】

リアル参加、オンライン参加ともにPeatixページ上でお申し込みください。

■参加費用

シンポジウムはどなたも無料で参加いただけます。

シンポジウム後の懇親会費は2500円程度の予定です(会場にて受付)。


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