2019年度デザイン関連学会シンポジウム
—モノの未来とデザイン—情報とのはざまで
2019年11月15日に、基礎デザイン学会・芸術工学会・日本デザイン学会・意匠学会・ 道具学会の共催により、第4回「デザイン関連学会シンポジウム」が行われます。
■開催概要
実行委員長:道具学会(幹事) 面矢 慎介
共催:基礎デザイン学会,日本デザイン学会,意匠学会,芸術工学会,道具学会
協賛:精密工学会,人工知能学会,日本建築学会,日本機械学会,日本設計工学会
日時:2019年11月15日(金)13:00〜
会場:慶應義塾大学 日吉キャンパス 来往舎 大会議室 (神奈川県横浜市港北区日吉4-1-1)
参加費:共催・協賛学会会員:1,000円 一般:1,500円 学生:無料
参加申込方法:専用フォームからお申し込みください。
申込締切:11月10日
■テーマ
—モノの未来とデザイン— 情報とのはざまで
今回のシンポジウムでは、デザイン(人工物の創造)をめぐる倫理について議論します。
私たち(現生人類)は現在、モノ(物質的人工物)と情報(非物質的人工物)、アナログとデジタル、情緒と論理、文化と文明etc. の「はざま」に生き、日々デザイン(創造行為)を行っています。
しかし、情報技術の進展(文明)に人間(文化)が充分に追いついているとは言えません。市場主導の急速な変革、グローバルな情報ネットワーク(=人類史上最大の人工物)に繋がる情報端末なしでは成り立たない日常生活、新たな格差拡大の危惧など、近代以降のモノ作りの、そしてデザインのあり方自体にも疑問が投げかけられています。果たしてデザインは人類を幸福にしたのでしょうか。そしてその未来は?
現代の、そしてこれまで行われてきたデザインに対して、西欧社会(文明)とは異なる世界観・価値観もあります。例えば我が国には、モノに心(人間の内なる情報?)があり、命(生きる意志)があると見る文化、モノに心を託す文化がありました。このような文化・価値観は形を変えつつ現代まで生きていると考えられます。
以上のような認識のもと、今回のシンポジウムでは、デザインに関わる各学会から、これからのモノづくりの未来像、人工物創造の作法、望ましい未来の暮らしのあり方、必ずしも伝統にとらわれない新たな価値観の創出などを巡って、自由な提言、発想を提示していただき、モノの未来とデザインに求められる倫理について議論してみたいと考えます。
(実行委員長:道具学会 面矢慎介)
■タイムテーブル
13:00 開会挨拶 道具学会会長 藤本清春
13:07 テーマ主旨解説 実行委員長 道具学会副会長 面矢慎介
13:15 各学会報告
13:15 人間中心主義的視座を超えて − ライフスタイルデザインの展開
水内 智英( 基礎デザイン学会 / 名古屋芸術大学 )
13:35 タイムアクシスデザインのたしなみ ~日本人の精神的遺産をいかして
松岡 由幸( 日本デザイン学会 / 慶應義塾大学 )
13:55 書籍の未来とデザイン(レイアウト・コンテンツ・編集)
今井 美樹( 意匠学会 / 大阪工業大学 )
14:15 テキスタイル文化のあり方:新井淳一を鏡として
森山 明子 ( 芸術工学会 / 武蔵野美術大学 )
14:35 自然か、不自然か – – – – -心の発生と道具の未来
山田 晃三 ( 道具学会 / GKデザイングループ )
15:05 ディスカッション
水内 智英 / 基礎デザイン学会
松岡 由幸 / 日本デザイン学会
今井 美樹 / 意匠学会
森山 明子 / 芸術工学会
山田 晃三 / 道具学会
コーディネーター 面矢慎介
16:55 閉会挨拶 道具学会副会長 高梨廣孝
18:00 懇親会 学外の日吉駅近くの会場で行います。
(懇親会の会場は当日ご案内いたします。参加費:3,500円)
- 当日は午前中に同じ会場で「デザイン塾」が開催されます。
- 翌16日、翌々17日には、同じ会場にて、日本デザイン学会、日本機械学会、精密工学会、日本建築学会、人工知能学会、日本設計工学会の共催による〈Designシンポジウム2019〉が開催されます。
デザイン塾 「デザインがこれからの社会にできること」
日時:2019年11月15日(金)10:30〜
会場:慶應義塾大学 日吉キャンパス来往舎大会議室
主催:デザイン塾 × 道具学会
共催:日本デザイン学会 タイムアクシス研究部会
日本機械学会 タイムアクシスデザイン研究会
日本設計工学会 タイムアクシスデザインに関する研究調査分科会
参加費:無料
事前参加登録:不要
タイムテーブル:
10:30 「道具学の思想と哲学」−デザイン創造集団から学んだ思想と智慧の在り処
講演者 道具学会会長 藤本清春
11:30 対談「デザインがこれからの社会にできること」
松岡由幸 × 藤本清春