研究イベント・「不可欠な道具-エッセンシャル・プロダクトのいま」ほか(7月13日開催)
7月13日に定時総会が行われますが、その日の午後に〈研究イベント〉を二部構成で、さらに夕刻からは交流会(懇親会)を併催いたします。研究イベントのみ、もしくは交流会のみの参加も可能です。
この研究イベントは一般(非会員)のかたもご参加いただけます。多くのご参加をお待ちしています。
研究イベント〈Part 1〉
石川慶文氏Lecture「不可欠な道具—エッセンシャル・プロダクトのいま」
昨年度の総会においては、良品計画のデザインディレクターだった中坊壮介さんをお招きし、「手許の道具学」のテーマにて、身近な道具たちへの眼差しを、使いやすさや美しさの観点からお話しいただきました。リアルな道具たちへの愛情を感じさせる内容でした。
今年度は、本会法人会員でもあるキヤノン株式会社の理事・総合デザインセンター所長、石川慶文さんにご講演いただくことにいたしました。カメラからはじまり世界的ブランドとなった「キヤノン」とはどのような会社なのか。これからの人類の暮らしになくてはならない「不可欠な道具」を作り続けるその最前線について、お話しいただきます。
テクノロジーの進展がどのようなものづくりの未来を描くのか、たいへん興味深い内容です。モデレーターは、山田晃三 本会理事(月影デザインコンサルティング)が担当いたします。
なお、今回は事情により、質疑応答の際の質問の受付は「リアル会場での参加者」に限らせていただきます。あしからずご諒承ください。
〈石川慶文氏よりメッセージ〉
報道、医療に関わる道具は、時代を超えて強い需要があり、その進化は止むことがありません。そして今日では、半導体デバイスの供給が世界の産業と人々の生活に大きな影響を与え、半導体製造装置の重要性が高まっています。プロフェッショナルの精緻な仕事をサポートし、高い性能を発揮するこれらの道具は、デザイナーがユーザーになれない領域です。これらの過去から未来に向けた人々の生活に「不可欠な道具」のデザインについて、Canon Designの意識と取り組みをご紹介します。
〈講演者 石川慶文氏 Profile〉
キヤノン株式会社 理事 総合デザインセンター 所長
キヤノン入社後、EOS-1Vをはじめカメラ、ビデオのデザインを数多く手掛ける。1998年にキヤノンUSAに赴任。シニアビジネスプランナーとして新規事業の立ち上げを担当。帰国後、インターフェースデザインの部門長としてUX開発の基盤を構築。2012年、総合デザインセンター所長に就任し、製品デザインを総括するとともに、事業テーマの早期提案や将来ビジョン活動に参画。キヤノングループのデザインを統括している。
〈モデレーター 山田晃三 Profile〉
本会理事/月影デザインコンサルティング代表
1979年GKインダストリアルデザイン研究所 (現GK Design Group)入所。2012年株式会社GKデザイン機構(GK Design Group Inc.)代表取締役社長、相談役を経て、現在、日本デザイン振興会(Gマーク) 審査員フェロー、日本サインデザイン協会副会長、空間デザイン機構理事等を務める。
研究イベント〈Part 2〉
2023年度『道具学論集』執筆者との質疑応答(Q&A)会
今回も、会員が集うこの「定時総会」の機を利用して、直近の号の『道具学論集』の投稿者(=書き手)の皆さんと、読み手である会員の皆さんとの間で、掲載論文の内容を軸としながら、〈双方向〉で自由に談論・意見/情報交換できる場を設けます。道具をめぐって、ざっくばらんに皆で語り合う機会としたいと思いますので、2023年度『論集』に投稿された皆さんも、読み手の皆さんも、ぜひお気軽にご参加下さい。(Part2の司会は、石川義宗 本会理事(長野大学)が担当します)
2023年度『道具学論集』執筆者一覧 (敬称略)
特別寄稿/黒田智子「西宮地域の歴史と暮らし —武庫川女子大学 生活美学研究所における活動から—」
審査請求論文/面矢慎介「アメリカにおける調理レンジの発展・普及過程 −19世紀末から1960年代まで−」
同/滝本成人「片麻痺者のための容器開封自助具のデザイン開発」
小論文/石崎友紀 「ヒトとモノの技術と文化を観察する-7 飛翔への道筋 (T-2CCV塗粧と杉田親美) 」
同、石崎友紀 「ヒトとモノの技術と文化を観察する-最終章 師匠と道具 (平松保城先生と桂光春の鏨) 」
同、王睿鑫 「ダンボール製子ども用家具の提案」
一般論文/高茜 「中国麗江ナシ族の木彫芸術―多元文化のもとで」
同/川添歩「道具としてのコンピュータ コンピュータの道具性から考える道具の定義」
同/野田尚稔「榮久庵憲司の『道具論』を再読する(第4回)」
同/米田遙「DTM作業用のかわいい家具のアイデア展開 ~ボーカル収録とその編集作業の両立を考慮して~」
進行方法について
はじめに各執筆者の皆さんから論文の内容を簡単にご説明いただき、その後、〈リアル会場参加者 → オンライン参加者〉の順で質問を受け付けます。質問を寄せていただきやすいように、リアル会場では論集そのものを配付(ただし、新入会員と、一般参加のかた優先でお配りする予定です)、オンライン参加者向けには、画面上に誌面を投影するようにいたします。
当日参加できないかたからの事前質問も歓迎します
前々日の7月11日までに、事務局宛て(jimukyoku[at]douguology.jp)にメールで、「どの執筆者の」「どの論文に関するご質問か」を明記のうえ、質問内容をお寄せ下さい。
※当日ご視聴いただけない場合に は、執筆者からの回答は後日YouTube Liveにてご確認下さい。(YouTube Live は会員限定でご案内します)
※時間の制約や、執筆者本人がご欠席であるなどの理由により、いただいた質問を取り上げられないこともあります。予めご諒承下さい。
研究イベント概要
■日時 2024年7月13日(土)
■形式:リアル会場+Zoomでの生配信
※Part2に関しては会員限定でYoutube Liveもご案内しています。専用リンクは定時総会の案内ページよりご確認ください。
■リアル会場:世田谷美術館 講堂
■交流会会場:ほろりや 東京都世田谷区用賀4-11-10 サンエイ用賀ビルB1F(東急田園都市線・用賀駅北口から徒歩1分)
■参加費(Part1・Part2):無料
■参加費(交流会):5,000円
※当日、会場(世田谷美術館講堂)受付時、または(交流会から参加される方は)交流会場(ほろりや)にて申し受けます。
タイムスケジュール
13:00〜15:00 研究イベント〈Part1〉石川慶文氏 Lecture「不可欠な道具—エッセンシャル・プロダクトのいま」
15:00〜15:30 Coffee Break
15:30〜17:00 研究イベント〈Part2〉2023年度『道具学論集』執筆者とのQ&A会
18:30〜20:30 交流会(リアル参加のみ、配信なし)
申し込み方法
Lecture及びQ&A会(リアル会場参加・無料)
会員の方:申し込み不要です。直接会場へお越しください。(一般の方を同伴される場合は、ご同伴の方お一人分ずつフォームに入力ください)
一般の方:フォームにてお申し込みください。
Lecture及びQ&A会(オンライン参加・無料)
会員の方:申し込み不要です。定時総会と同じ要領でご視聴ください。
一般の方:Peatixにてお申し込みください。
交流会(リアル参加のみ・有料)
会員の方:事務局へメール(jimukyoku[at]douguology.jp)、もしくはフォームにてお申し込みください。
一般の方:フォームにてお申し込みください。
お申し込みの締め切りはどちらも7/5(金)15時です。