ウェットスーツの遺影

今年の7月、沖縄でダイビングを楽しもうと、マスク、フィン、ウェットスーツ、BCD、レギュレーター、残圧計等をバッグに詰め込んであらかじめ現地に送っておいた。さてダイビング当日、久しぶりに着るウェットスーツ。「あら、着れないっ」。

なかなか着られない苛立ちと仲間を待たせるといった焦りが生じた。

結局、レンタルすることとなった。久しぶりに使うこのスーツ。使うようになったのが15年前、経年劣化でウェットスーツの伸縮性がなくなってしまったようだ。これで見納めか。装備はどれも消耗品で、いずれは買い換えるもの。ダイビングする前は必ず機材の点検はするのだけれども、今回、自宅でウェットを来てみる事をしなかった。まさかウェットが着られずレンタルとなってしまったとは予定外だった。これからどう再利用してあげようか考案中。

 小俣 邦夫,2024,vol.197

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