研究イベント・中坊壮介氏レクチャー「手許の道具学」ほか(7月2日開催)
7月2日に定時総会が行われますが、その日の午後に〈研究イベント〉を二部構成で、さらに夕刻からは〈懇親会〉を併催いたします。研究イベントのみ、もしくは夕刻の懇親会のみの参加も可能です。
この併催イベントは一般(非会員)のかたもご参加いただけます。多くのご参加をお待ちしています。
研究イベント〈Part 1〉
中坊壮介氏Lecture「手許の道具学」
2022年3月に開催した学会設立25周年記念レクチャー「道具の美−道具文化と美の在り処」では、マツダ株式会社の前田育男氏と株式会社GKインダストリアルデザインの朝倉重德氏に「移動のための道具」の造形美、機能美について語っていただきました。そして、今からちょうど1年前の2022年度定時総会の併催イベントでは、ヤマハデザイン研究所所長の川田学氏に「楽器という道具のデザイン」についてご講演いただきました。
移動具 → 楽器に続く今年度は、「生活具」をテーマとし、株式会社良品計画のデザインディレクターでもいらっしゃるプロダクトデザイナーの中坊壮介氏にご登壇いただき、「手許の道具学」とのタイトルにて、レクチャーを行っていただきます。ご講演の後には質疑応答も予定。また、モデレーターは石川義宗本会理事が担当いたします。
〈中坊壮介さんよりメッセージ〉
良い道具を使っているときはストレスなく目的を達成できる一方、道具に少しでも問題があると、たとえ目的を達成できたとしても肉体的、精神的にストレスを受けることは少なくありません。
良い道具のデザインとは一体どの様なものを指すのでしょうか。
性能や機能を突き詰めたものでしょうか。
道具を美しいと感じたり、手にしたいと思ったりすることもあります。
今回の講演では、身近な手道具を例に、リアルな生活の視点で、道具のデザインの評価や実践について考察したいと思います。
講演者 中坊壮介氏 Profile
京都市立芸術大学プロダクト・デザイン専攻卒業。英国Royal College of ArtのDesign Products科修士課程修了。松下冷機デザインセンター、良品計画企画デザイン室、ジャスパーモリソンのロンドン・オフィス勤務を経てSosuke Nakabo Design Office設立。京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科准教授、良品計画企画デザイン室長等を歴任。現在プロダクト・デザイナーとして活動しながら良品計画デザインディレクター、京都市立芸術大学客員教授。Good Design賞、iF賞、IDEA、Red Dot賞など国際的なデザイン賞の受賞多数。
モデレーター 石川義宗本会理事 Profile
⻑野大学企業情報学部教授。専門はデザイン史。武蔵野美術大学大学院博士後期課程修了。第8回美術に関する研究奨励賞(花王芸術科学財団)受賞。日本インダストリアルデザイン協会 ミュージアム担当理事。日本デザイン学会 研究推進委員会委員など現職。
研究イベント〈Part 2〉
『2022年度 道具学論集』執筆者との交流&意見交換会
『道具学論集』には、例年、興味深い論考が寄せられますが、刊行物という形態上、どうしても執筆者の側からの〈一方向〉での発信にとどまってしまいます。そこで、一昨年度より、会員の皆さんにお集まりいただく定時総会の機を利用して、直近の号の『道具学論集』の投稿者(=書き手)の皆さんと、読み手の皆さんとの間で、掲載論文の内容について質疑応答を交わして、意見や感想を述べあえるような、〈双方向〉で自由に情報交換できる場を設けました。今回もまた、『論集』を軸としてざっくばらんに道具について楽しく語り合う機会としたいと思います。
執筆された皆さんも、読み手の皆さんも、ぜひ、お気軽にご参加ください。『論集』の内容をご覧いただけるよう、誌面を適宜画面に提示しながら会を進行するようにいたします。
会員向けではありますが、一般のかたにも何か気づきが得られることと思います。(リアル会場でご参加くださる場合には)当該論考を実際に目にしながら聴講していただけるよう、一般のかたには『道具学論集』を1冊進呈いたします!
当日参加できないかたからの、事前質問も歓迎します。
前々日の6月30日までに、事務局宛てに、メール(jimukyoku[at]douguology.jp)またはファクス(03-6685-4609)で、「どの執筆者の」「どの論文に関するご質問か」を明記のうえ、質問内容をお寄せください。
※執筆者からの回答は、後日、YouTube 上でご確認ください。
※時間の制約や、執筆者本人がご欠席であるなどの理由により、いただいた質問を取り上げられないこともあります。その旨を予めご諒承ください。
研究イベント概要
■日時 2023年7月2日(日)
■形式:リアル会場+Zoom+YouTube Liveでの生配信(後日ご視聴いただくこともできます)
■リアル会場:世田谷美術館 講堂
■懇親会会場:とり家ゑび寿 用賀店 東京都世田谷区用賀2-38-14
■参加費(研究イベント1・2):無料
■参加費(懇親会):4000円 (ただし学生会員 および お酒をまったくのまないかたは3500円とします)
※現地にてお支払いいただきます
タイムスケジュール
13:00〜15:00 研究イベント〈Part1〉中坊壮介氏 Lecture「手許の道具学」
15:00〜15:30 Coffee Break
15:30〜17:30 研究イベント〈Part2〉 2022年度『道具学論集』執筆者とのQ&A会
18:00〜20:00 懇親会(リアル参加のみ、配信なし)
申し込み方法
Lecture及びQ&A会(リアル会場参加・無料)
会員の方:申し込み不要です。直接会場へお越しください。(一般の方を同伴される場合は、フォームにてお申し込みください)
一般の方:フォームにてお申し込みください。
Lecture及びQ&A会(オンライン参加・無料)
会員の方:申し込み不要です。総会と同じ要領でご視聴ください。
一般の方:Peatixにてお申し込みください。
懇親会(リアル参加のみ・有料)
会員の方:事務局へメール(jimukyoku[at]douguology.jp)、ファクス(03-6685-4609)、もしくはフォームにてお申し込みください。
当日、総会が始まる前の会場でも可能です。
一般の方:フォームにてお申し込みください。
お申し込みの締め切りはいずれも当日の午前11時です。
※当日やむなくキャンセルされる場合には午前11時までにお申し出ください。11時以降のキャンセルの場合にはお店へのキャンセルがきかないため、会費を徴収させていただくこととなりますので、ご諒承ください。