佐藤浩司氏レクチャー「家の中の物から見えてくるもの」

建築人類学者、建築史家の佐藤浩司氏によるレクチャーを開催します。

佐藤氏は国立民族学博物館・学術資源研究開発センターで東南アジア・オセアニアの居住様式に関する比較研究等に関わってこられました。民博で2002年に担当された「ソウルスタイルー李さん一家の素顔のくらし」展は、ソウルに住む李さん一家のくらしの持ち物を丸ごとすべて(家具調度、衣類や寝具、冷蔵庫の中身まで何もかも、給与明細や成績表まで計3千数百点)展示し、大きな話題を呼びました。今回のレクチャーでも、住まいの中の種々雑多な「物」を通して、現代の消費文化について語っていただく予定です。

■講演者からの内容紹介

2002年に国立民族学博物館でおこなわれた特別展「2002年ソウルスタイル」は、韓国のアパートに住む一家の持ち物すべてを、ゴミ箱のゴミにいたるまで、日本にはこんで展示場にならべるという空前絶後の企画でした。このとき収集された1万点をこす資料は韓国生活財データベースとして公開されています。

https://htq.minpaku.ac.jp/databases/seoulstyle-db/

現代家庭に蓄積された物たちは私たちに何をあきらかにしてくれたのか?
そしてまた、いったい全体どうしてこんな展示が実現できたのか?

この特別展を糸口に、物と人の関係について、さらに物のあるべき姿について、かんがえてみたいとおもいます。

■講演者略歴

佐藤浩司(さとうこうじ)
1954年、東京生まれ。1989年、東京大学大学院工学系研究科博士課程単位修得退学。1989-2019年まで国立民族学博物館。工学修士、一級建築士。専門は建築史、建築人類学。主な著書:『シリーズ建築人類学《世界の住まいを読む》全4巻』(編著)学芸出版社、『2002年ソウルスタイル 李さん一家の素顔のくらし』(共著)千里文化財団、『2002年ソウルスタイルその後 普通の生活』(監修・著) INAX出版、『ブリコラージュ・アート・ナウ 日常の冒険者たち』(編著)青幻舎。
個人web: http://www.sumai.org


開催日時 2021/07/31 (土)  14:00 – 16:30
zoomによるオンライン配信を予定しています。

参加申し込みは以下のPeatiixページにてお願いいたします。

https://douguology210731.peatix.com/

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