「龍神様」に祈る―地球に恵みある自然の安寧を
十二支の中で唯一の架空動物である「龍」には、他の動物それぞれの特徴とはかけ離れた「神通力」があるようだ。画像は愛知県犬山市の木曽川沿岸にある「桃太郎神社」の「龍神様」。自然に育まれた境内の一角の湧水に佇み、訪れる人々に、優しい微笑みを与えてくれているようだ。
2024年(令和6年)の十二支は「龍」、そして干支は「甲辰(きのえ・たつ)」。「甲」は「草木などが成長し勢いを増して行くこと」を、「辰」は「草木のかたちが整ったこと」を指すため、併せて「変革や進化の年」とされている。
そしてその化身である「龍神様」は、そもそも水や海の神様で、天候や海流など、様々な自然現象を司るとされ、天地を自由に駆け巡り、風や雲を動かして、雨や雷を操るのだという。時今や、地球が温暖化を越えて沸騰に向かうと危惧される今日。願わくは、人類の平和と幸福の為にも、地球に恵みある自然の安寧を、「龍神様」に祈るばかりである。
藤本 清春,2024,vol.192