「さじ加減」をする道具
料理の新参者はもちろん、幾星霜を経たベテラン主婦も分量どおり計ることで、割合を覚え、味を知ることができる計量スプーン。
お砂糖少々、お塩ひとつまみ、そこへお酒をパアッと散らしてと言われてもね、手ばかり目ばかりではなんだかよくわからない味になったり、再現できなかったり。それがこの計量スプーンで「正確」に、母から娘へ伝達できることにあいなったわけです。
我が家で愛用しているのは、大さじ、小さじがセットされて1本となったもの。計量するときは、大さじ,小さじ両方を一度に使うことがほとんどですから、両端についているのは目からうろこ。柄が長めであることは、調味料を計って注いでそのまま混ぜ合わせるのに便利です。菜ばしと一緒に立ててよし、引き出しにしまっても取り出しやすくよし。計量スプーンも進化し続けているのであなどってはいけません。
ところでこの計量スプーン、日本の考案品であること、ご存知でしたか?
鈴木 弘恵,2006.02,vol.011