2020年度研究発表フォーラム
今年度の研究発表フォーラムを2021年2月20・21日に開催いたします。昨今の状況を踏まえ、オンライン配信形式をベースに実施することとなりました。20日の配信元となる会場は、世田谷美術館講堂です。世田谷美術館は2013年に企画展「鳳が翔く―榮久庵憲司とGKの世界」が開催された場所。本学会の創立者である榮久庵憲司さんの七回忌を迎える本年2月、榮久庵さんの事績を偲ぶ意味を込めて、基調イベントでは、GKインダストリアル研究所の初期の傑作デザインと言われるモーターサイクル〈YAMAHA DT1〉を取り上げ、「デュアル・パーパスの典型を創出したヤマハ 250 DT1」と題したパネルディスカッションを行います。
1968年に発売されたDT1はヤマハ発動機初のオフロードモデルで、美しく斬新なスタイルが空前のオフロードブームを引き起こした大ヒットモデルです。今回のパネルディスカッションではこのDT1に関わる方々にそれぞれの立ち位置から語っていただきます。
招待パネリストとして、DT1をデザインされた宮沢功氏、DT1クラブの会長をされている鈴木正雄氏をお迎えします。そして道具学会からはもう一人のパネラーとしてスクラッチモデラーの高梨廣孝副会長、モデレーターとして元GKダイナミックス社長の一條厚理事、という豪華な顔ぶれです。
当日は鈴木氏によってレストアされたDT1の実車、高梨副会長により1/9スケールで再現されたスクラッチモデル、発売当初のカタログ・社内報(DT1の記事掲載)等の資料も展示・紹介されます(「社報ヤマハニュース」提供:本会法人会員のヤマハ発動機さまより)。
半世紀前となる当時の開発秘話と現在にまでつながる愛好家の情熱を感じられる貴重な機会を是非お見逃しなく。
ヤマハDT1については、ヤマハ発動機公式の以下サイト
https://global.yamaha-motor.com/jp/stories/offroadmania/ch2/
にもくわしく解説されています。是非ご覧ください。
そして20日午後は会員による口頭発表が行われます。多彩な道具論が繰り広げられるそれぞれの発表もお見逃しなく。
さらに21日は新宿NPO協働推進センターからの中継で、会長と副会長による鼎談、会員の工房やお仕事紹介が行われます。こちらは初の試みですが是非ともお楽しみいただければと思います。
■テーマ
日本の道具観—「新しい生活様式」を迎えて
■日程
2021年2月20日(土) 、21日(日)
■会場(オンライン中継会場)
2月20日 世田谷美術館 講堂
2月21日 新宿 NPO 協働推進センター 1F 多目的室
■パネルディスカッション・招待パネリスト
宮沢功(みやざわ いさお)
1941年、東京生まれ。 1959年、東京都立工芸高等学校図案科卒業後、株式会社GKインダストリアルデザイン研究所入所。入社8年目でDT1のデザインを担当。1982年、株式会社GK設計へ移籍、取締役。取締役社長(2001年〜)、取締役相談役(2006年〜)と歴任。2009年、GK設計退社後、ヨシモトポール顧問、YP DESIGN株式会社代表取締役社長を経て、 現在、公益社団法人日本サインデザイン協会理事、日本サイン学会副会長、特定非営利活動法人景観デザイン支援機構副代表理事、NPO法人日本デザイン協会副理事長、都市環境デザイン会議会員。主な設計:日本万国博覧会 EXPO’70(ストリートファニチュア計画・設計)、筑波研究学園都市サイン(都市ゲート計画・設計)など。主な著書:『高度都市開発先端技術集成』(共著) サイエンス・フォーム、『街のサイン計画』鹿島出版会。
鈴木正雄(すずき まさお)
1950年、千葉県生まれ。1976年、関東学院 大学工学部建設工学科卒業。1981年、一級建築士免許登録、住友林業株式会社入社、施工、生産管理、システム開発、技術開発、知的財産室に勤務。2010年、同社退職。1993年、DT1誕生25周年にDT1 クラブを設立、2018年、DT1誕生50周年クラブミーティングを開催。趣味としてDT1等のレストアを行う。
(敬称略)
■プログラム
2021年2月20日(土) 世田谷美術館 講堂 より生配信
◉プレイベント
10:10 〜 10:40 世田谷美術館にて開催中の「器と絵筆」展見学 (会場参加の方のみ/自由参加、観覧料は各自負担)
●研究発表フォーラム
10:40 〜 会場参加者の受付開始
(オンラインの受付については別途ご案内します)
11:00 〜 11:10 ● 開会宣言(フォーラム実行委員会)、会長挨拶
11:10 〜 13:00 ● 基調イベント〈パネルディスカッション〉
「デュアル・パーパス(公道とオフロード)の典型を創出したヤマハ 250 DT1」
パネリスト:宮沢 功/鈴木 正雄/高梨 廣孝
モデレーター:一條 厚 (※参加者との質疑応答も予定しています)
13:00 〜 13:45 ランチ休憩
13:45 〜 17:00 ● 会員による口頭発表(発表 20 分 + 質疑応答 10 分)
1・・・13:45 〜 山口 登「新聞の一コマ漫画を通して見えるサウジ」
2・・・14:15 〜 一條 厚「道具とカタチと一眼レフ」
3・・・14:45 〜 面矢 慎介「ワープロの道具学」
コーヒーブレイク(15 分)
4・・・15:30 〜 山田 晃三「道具と情報 − 人類の誕生と心の発生について」
5・・・16:00 〜 石川 義宗「日本のデザインのあり方 − ICSID’73 KYOTOをめぐって」
6・・・16:30 〜 藤本 清春「コロナ禍によって炙り出された人類の新たな課題群ー道具学の視点より」
2021年2月21日(日) 新宿 NPO 協働推進センターより生配信
◉アフターイベント
13:00 〜 13:05 ● 会長挨拶
13:05 〜 14:30 ●〈会長・副会長による鼎談〉「フォーラムの総括と今後への展望」(仮題)
スピーカー:藤本 清春(本会会長)、面矢 慎介(本会副会長)、高梨 廣孝(本会副会長)
モデレーター:野田 尚稔(本会理事)
14:30 ~ ● オンライン工房見学会
各地の会員に、仕事の現場や近作を紹介していただきます!
1 倉地 康一郎 ……柏木工(飛騨の家具、インテリア)
2 田中 耕一 ……アトリエブロック(建築模型制作)
16:30 頃 お開き予定
※ 2021 年 1 月 5 日時点。以後変更が出ることもあります。
参加要項
■参加申込方法
・オンライン参加
会員、一般ともに、Peatixよりチケットをお申し込みください。
https://douguology2102forum.peatix.com/
ZOOMによるオンライン配信の予定です。
・会場参加
※一般(非会員の方)枠は、定員に達したためお申し込みいただけません。悪しからずご了承ください。
キャンセル待ちは info【a】douguology.jp にて承っております(【a】を@に置き換えて送信して下さい)。
※会員(個人会員、法人会員、学生会員)枠は、まだ定員に余裕があります(1/31時)。
『道具学会 News 72号』(4頁)に掲載した方法にてお申し込みください。
定員に達し次第、受付を締め切ります。
■フォーラム参加費(両日通し)
オンライン参加
個人会員・法人会員 → 700円
学生会員→400円
一般(非会員)→ 1100円
(大会プログラムPDF込み)
会場参加
個人会員・法人会員 →1100円
学生会員→600円
一般(非会員)→ 1400円
(大会プログラム冊子代込み)
【会場にてご参加いただく方へのお願い】
必ず、マスクを着用してください。当日の発熱・味覚障害等はもちろん、少しでも体調のすぐれない場合には参加をご遠慮ねがいます。イベントの間は互いのディスタンスに十分注意して、こまめな手洗い&消毒を心がけましょう(会場受付にもアルコールをご用意します)。
世田谷美術館では、入館時にエントランスで検温、手指の消毒、書類記入など美術館のスタッフの皆さんの指示に従ってください。
また、NPO協働推進センターでは、現在コロナ対策のため飲食(適宜の水分摂取を除く)が禁止されていますので、水分補給以外の飲食はご遠慮ください。